決算日時点の財政状態を示すのが貸借対照表です。資産・負債・純資産の並べ方と、繰越利益剰余金の扱いを学びます。
貸借対照表は、損益計算書とはまた別の表なんだよね? 何が違うの?
いい着眼点ね。貸借対照表は決算日という一時点の財政状態を表すの。
B/Sとも呼ぶわ。
損益計算書が『期間』の成績なら、こちらは『時点』のスナップショットよ。
補足すると、貸借対照表は左側に資産、右側に負債と純資産を並べます。
そして『資産=負債+純資産』の関係が必ず成り立ちます。
左と右の合計が、いつも同じになるってことですかぁ?
そう、必ず一致するの。
だからバランスシートと呼ばれるのよ。
左の資産は会社が持っている財産、右はそれをどう調達したか(借りたお金と自分のお金)を表しているの。
ここで表示上の注意です。
売掛金や受取手形に対する貸倒引当金は、資産からの控除項目として表示します。
また建物などは取得原価から減価償却累計額を差し引いた形で示します。
なるほど…じゃあ損益計算書で出した利益は、貸借対照表のどこに入るの?
当期純利益は純資産を増やすでしょう。
だから貸借対照表では繰越利益剰余金に含めて、純資産の部に表示するのよ。
つまり、損益計算書で計算した当期純利益が繰越利益剰余金として貸借対照表に受け継がれる、ということですね。
二つの財務諸表はここでつながります。
うぅ〜ん…成績表の利益が、財産の表にちゃんと引き継がれるんですねぇ。
なんだか安心します。
そうよ。
だから貸借対照表と損益計算書は別々ではなく、当期純利益を橋渡しにつながっているの。
この関係を押さえると決算がぐっと分かりやすくなるわ。
よっしゃ! 左が財産、右が調達、利益は繰越利益剰余金に合流! これで両方つながったね!
確認クイズ
貸借対照表に関する記述として正しいものはどれか。
- 一会計期間の経営成績を表す書類である
- 左側に資産、右側に負債と純資産を記載し、左右の合計は一致する
- 当期純利益は費用として資産側に記載する
- 貸倒引当金は負債の部に単独で記載する
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正解: 2. 左側に資産、右側に負債と純資産を記載し、左右の合計は一致する
貸借対照表は左に資産、右に負債・純資産を並べ、必ず左右が一致します。よって選択肢2が正解。選択肢1は損益計算書の説明。選択肢3は誤りで、当期純利益は繰越利益剰余金として純資産の部に含めます。選択肢4も誤りで、貸倒引当金は対応する債権(資産)からの控除項目として表示します。