決算整理の定番、売上原価の算定。「しーくり くりしー」の合言葉で有名な仕訳を理解しましょう。
先生、売った商品の原価ってどうやって出すの?
3級では三分法で記帳するから、仕入勘定の中で売上原価を計算するのよ。
うぅ〜ん…仕入の中で計算、ですかぁ?
公式はね、売上原価=期首商品棚卸高+当期商品仕入高−期末商品棚卸高、なの。
売れ残りを差し引くのがポイントよ。
補足すると、期首の在庫は繰越商品勘定に前期から繰り越されています。
当期の仕入は仕入勘定に集計されています。
じゃあ仕訳はどうなるの?
まず期首分を仕入に振り替えるわ。
借方 仕入/貸方 繰越商品。
これで期首在庫を売上原価に含めるの。
次に期末の売れ残りを取り出すのよ。
借方 繰越商品/貸方 仕入。
これで売れ残り分を原価から除くわ。
それが『しーくり くりしー』か! しいれ・くりしょうひん、くりしょうひん・しいれって覚えるやつ!
そのとおり。
2本の仕訳を切れば、仕入勘定の残高がそのまま売上原価になるのよ。
たとえば期首100、仕入700、期末150ならどうなりますかぁ?
売上原価は100+700−150=650円です。
仕入勘定の残高も650円になりますね。
完璧ね。
そして期末の繰越商品150円は、貸借対照表に商品として載る金額になるのよ。
期末の繰越商品が翌期の期首になるんですねぇ。
確認クイズ
期首商品80円、当期仕入600円、期末商品120円のとき、当期の売上原価はいくらか。
- 600円
- 560円
- 680円
- 500円
こたえを見る
正解: 2. 560円
80+600−120=560円です。期首在庫を加え、当期仕入を足し、売れ残りの期末在庫を差し引きます。600円は仕入高そのもの、680円は期末を引き忘れ、500円は期首を引いてしまった誤りです。