これまで一つずつ学んできた決算整理。本番では複数の整理事項をまとめて処理します。代表的な決算整理事項を一覧にして、抜けなく仕訳する力を仕上げましょう。
先生、決算整理っていろいろ習ったけど、本番だと何個も一気に出てくるんでしょ?
こんがらがりそう!
だからこそ、代表的な決算整理事項をリストにして、順番にチェックする習慣をつけるといいのよ。
抜けが一番こわいからね。
3級でよく問われる決算整理事項を挙げると、(1)現金過不足の整理、(2)当座借越の振替、(3)売上原価の算定、(4)貸倒引当金の設定、(5)減価償却費の計上、(6)貯蔵品への振替、(7)費用・収益の見越し繰延べ、(8)消費税・法人税等の計上、あたりですね。
うぅ〜ん…8つもあるんですねぇ。
全部を毎回やるわけじゃないんですかぁ?
そうなの。
問題文に書かれた資料から、必要なものだけを拾って仕訳するの。
だから『どの資料がどの整理につながるか』を結びつけられることが大切よ。
たとえば『期末商品棚卸高は◯◯円』って書いてあったら?
それは売上原価の算定の合図ね。
『仕入/繰越商品』を使って、期首商品を仕入に加え、期末商品を仕入から差し引く、あの処理をするのよ。
『売掛金の◯%を貸倒れと見積もる』なら貸倒引当金の差額補充、『備品を定額法で償却』なら減価償却費、『家賃の前払分がある』なら前払費用へ振替、という具合に資料と整理が一対一で対応します。
わぁ、資料のキーワードを見たら、どの整理仕訳か思い浮かべればいいんですねぇ。
そのとおり。
それぞれの整理仕訳は今まで学んだものばかり。
あとは『資料→整理』の翻訳ができれば、精算表や財務諸表の問題もこわくないわ。
補足すると、決算整理を終えたら整理後の残高を精算表に集計し、そこから損益計算書と貸借対照表を作成します。
決算整理は財務諸表作成の土台ですね。
資料を見て必要な整理を拾う、一つずつ習ったやつをあてはめる。
総まとめができた気がする!
リストで確認すれば、抜けもなくせそうですねぇ。
安心しましたぁ。
確認クイズ
決算整理事項とその処理の組み合わせとして誤っているものはどれか。
- 期末商品棚卸高が示された → 売上原価の算定を行う
- 売掛金残高に一定率を掛けて見積もる → 貸倒引当金の設定を行う
- 備品を定額法で償却する → 減価償却費を計上する
- 商品を掛けで仕入れた → 決算整理として貯蔵品に振り替える
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正解: 4. 商品を掛けで仕入れた → 決算整理として貯蔵品に振り替える
掛け仕入は期中の通常取引であり、決算整理事項ではないため選択肢4が誤り(=正解)。選択肢1・2・3はいずれも代表的な決算整理事項と処理の正しい組み合わせ。貯蔵品への振替は、収入印紙や切手の未使用分について行う処理である。