売掛金・買掛金は総勘定元帳では1つにまとまってしまいます。取引先ごとの内訳を管理するのが売掛金元帳・買掛金元帳です。
売掛金って総勘定元帳に1つあるよね? なんでわざわざ別の帳簿がいるの?
いい質問ね。総勘定元帳の売掛金勘定は、全取引先の合計しか分からないの。
でも実際は『A商店にいくら、B商店にいくら』って知りたいでしょう?
補足すると、その取引先別の内訳を管理するのが売掛金元帳です。
得意先ごとに口座を分けるので得意先元帳とも呼ばれますね。
じゃあ買掛金のほうも、仕入先ごとに分ける帳簿があるんですかぁ?
そのとおり。
それが買掛金元帳、別名仕入先元帳よ。
売掛金元帳と買掛金元帳は、どちらも補助元帳という補助簿の仲間なの。
要は、総勘定元帳の売掛金を『取引先ごとにバラして書いたもの』ってこと?
まさにそう。
だから大事な性質があるの。
売掛金元帳の全取引先の残高を合計すると、必ず総勘定元帳の売掛金勘定の残高と一致するのよ。
この関係で、総勘定元帳の売掛金勘定を統制勘定、売掛金元帳の各口座を人名勘定と呼びます。
統制勘定の残高=人名勘定の残高合計、が検算のポイントですね。
書き方は総勘定元帳と同じ感じなんですかぁ?
似ているけれど、売掛金元帳は左に『増加(掛売上)』、右に『減少(回収・返品)』を書いて、残高欄で借方・貸方どちらの残高かを示すの。
売掛金は資産だから、ふつうは借方残高になるわ。
掛けで売ったら売掛金が増えて、お金を回収したら減る、って動きだね!
はい。
逆に買掛金は負債なので、掛仕入で増えて右側、支払で減って左側、通常は貸方残高になります。
売掛金元帳とは残高の向きが逆になる点に注意です。
月末には、それぞれの取引先の残高を合計して確認するんですねぇ。
そう。
月末に各口座を締め切って、その合計が総勘定元帳と合っているか確かめる。
ここがズレていたら、どこかで転記ミスがあるサインよ。
確認クイズ
売掛金元帳と総勘定元帳の売掛金勘定の関係として正しいものはどれか。
- 売掛金元帳の残高合計は総勘定元帳の売掛金残高より常に大きい
- 売掛金元帳の各口座残高の合計は、総勘定元帳の売掛金勘定の残高と一致する
- 売掛金元帳には得意先別ではなく商品別に口座を設ける
- 売掛金元帳は主要簿であり、総勘定元帳の代わりに用いる
こたえを見る
正解: 2. 売掛金元帳の各口座残高の合計は、総勘定元帳の売掛金勘定の残高と一致する
正解は2。売掛金元帳(人名勘定)の残高合計は統制勘定である総勘定元帳の売掛金残高と必ず一致します。1は一致するので誤り、3は口座は得意先別に設けるので誤り、4は売掛金元帳は補助簿(補助元帳)であり主要簿ではないので誤りです。