商品有高帳(先入先出法)

在庫を数量と金額で管理する商品有高帳。先入先出法(FIFO)の払出単価の求め方を解説します。

商品の在庫を数量と金額の両面から管理するのが「商品有高帳」です。ここでは代表的な計算方法「先入先出法」を丁寧に見ていきます。

赤松 まい(びっくり) 赤松 まい

商品有高帳?
『ありだかちょう』って読むの?
なんか一気に難しそうになってきたぞ…。

久世 環 先生(笑顔) 久世 環 先生

読み方はその通り、『ありだかちょう』よ。
でも中身はシンプル。商品有高帳は、商品が『いくつ残っていて、いくら分あるか』を管理する在庫の帳簿なの。

御影 凛(普段) 御影 凛

補足すると、受入(仕入れ)・払出(売り上げて出ていく分)・残高の3つを、それぞれ数量・単価・金額で記録します。
これは補助元帳に分類されますね。

月島 ルナ(普段) 月島 ルナ

うぅ〜ん…でも同じ商品でも、安く仕入れた日と高く仕入れた日がありますよねぇ?
払い出すとき、どっちの値段で計算するんですかぁ?

久世 環 先生(笑顔) 久世 環 先生

ルナちゃん、それがまさに今日の核心よ。
そこで登場するのが先入先出法。
英語の頭文字でFIFOともいうわ。

赤松 まい(普段) 赤松 まい

せんにゅうさきだし…?
先に入れたものを先に出す?
どういうこと?

久世 環 先生(普段) 久世 環 先生

スーパーの牛乳を思い出して。
手前の古いもの(先に入れた牛乳)からお客さんに売れていくでしょう?
あれと同じで、先に仕入れた商品から先に払い出したと考えるのが先入先出法なの。

月島 ルナ(笑顔) 月島 ルナ

あっ、賞味期限が近い手前から売れていくやつですねぇ!
それなら分かりますぅ。

御影 凛(普段) 御影 凛

そのイメージで正確です。
具体例で見ましょう。
単価100円で10個仕入れ、次に単価120円で10個仕入れたとします。
ここで15個売れたら、先入先出法では先の100円の10個から先に払い出します。

赤松 まい(普段) 赤松 まい

えっと、15個のうち最初の10個は100円で、残りの5個は次の120円から出す、ってこと?

御影 凛(普段) 御影 凛

そのとおりです。
払出は100円×10個と120円×5個。
残高は120円の商品が5個、つまり600円分が在庫として残ります。

月島 ルナ(笑顔) 月島 ルナ

先に仕入れたものから順番に出していくから、残るのはいつも新しくて高いほうなんですねぇ。

久世 環 先生(普段) 久世 環 先生

そのとおり。
だから先入先出法では、値上がり局面だと残高は新しい高い単価で残るの。
ちなみに、仕入単価が違うものが同じ行に混ざらないよう、残高欄では単価ごとに分けて書くのがルールよ。

赤松 まい(笑い) 赤松 まい

牛乳の手前から売る、で覚えれば絶対忘れないね!
よし、これで在庫計算もいけそう!

久世 環 先生(笑顔) 久世 環 先生

その調子。
試験では『先入先出法=先に仕入れた分から先に払い出す』『残高は新しい単価で残る』の2点が頻出だから、しっかり押さえてね。

確認クイズ

単価100円で10個、次に単価120円で10個仕入れた商品を、先入先出法で15個払い出したときの払出金額はいくらか。

  1. 1,500円
  2. 1,600円
  3. 1,650円
  4. 1,800円
こたえを見る

正解: 2. 1,600円

先入先出法では先に仕入れた100円の10個から払い出すため、100円×10個=1,000円、残り5個は次の120円から払い出して120円×5個=600円、合計1,600円です。すべて100円とみなすと1,500円、すべて120円だと1,800円になりますが、いずれも先入先出法の考え方に反します。

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