商品の仕入れと売上げをこまかく記録する補助簿が「仕入帳」と「売上帳」です。返品や値引きの扱いまで含めて整理しましょう。
仕入帳と売上帳って、名前からして仕入れと売上げを書くやつでしょ?
そのまますぎて逆に不安なんだけど。
その直感で合ってるから安心して。仕入帳は仕入れの明細を、売上帳は売上げの明細を、それぞれ発生順にこまかく記録する補助簿なのよ。
補足すると、どちらも補助記入帳に分類されます。
仕訳帳だけでは分からない『何を・いくつ・いくらで』という明細を残すのが目的ですね。
明細っていうと、レシートみたいに品名や数量まで書くんですかぁ?
そうなの、ルナちゃん。
日付・摘要のところに、商品名・数量・単価・金額まで書くのよ。
だから後から『あの商品をいくらで仕入れたか』がすぐ分かるの。
なるほど。
でもさ、仕入れたけど不良品で返した、みたいなときはどう書くの?
いい質問ね。
仕入れた商品を返すことを仕入戻し(返品)というの。
仕入帳では、これを赤字で書いたりカッコをつけたりして、マイナスとして記録するのよ。
同じく、売った商品が返ってくることを『売上戻り』といいます。
売上帳ではこれをマイナスで記録します。
返品は取引を取り消す方向なので、逆側に扱う、と覚えるとよいですね。
うぅ〜ん…返品はマイナス。
じゃあ最後に合計するときは、返品を引いた金額になるんですねぇ?
そのとおり。
仕入帳の締めでは、総仕入高から仕入戻し高を引いて純仕入高を出すの。
売上帳も同じく、総売上高から売上戻りを引いて純売上高を出すのよ。
総仕入高マイナス戻し高で純仕入高、か。
要は返品分を差し引いた『ほんとの金額』ってことだね!
そのとおりです。
値引きがあった場合も同じく総額から差し引きます。
純仕入高・純売上高は、後の売上原価や損益の計算にそのまま使う大切な数字です。
仕入帳と売上帳はセット、返品はマイナス、締めで純額を出す。
まとめて覚えると分かりやすいですぅ。
完璧なまとめね。
試験では『仕入戻しは仕入帳でマイナス』『純仕入高=総仕入高-仕入戻し高』が特に問われるから、そこを押さえてね。
確認クイズ
仕入帳における「純仕入高」の計算式として正しいものはどれか。
- 総仕入高+仕入戻し高
- 総仕入高-仕入戻し高(・値引高)
- 総売上高-売上戻り高
- 総仕入高+売上戻り高
こたえを見る
正解: 2. 総仕入高-仕入戻し高(・値引高)
純仕入高=総仕入高-仕入戻し高(および仕入値引高)です。返品や値引きは仕入れを取り消す方向なので差し引きます。総売上高から売上戻り高を引くのは売上帳の純売上高の計算であり、別の帳簿です。