決算日をまたぐ費用や収益は、その期間に合わせて「まだ払っていない分」「まだもらっていない分」を計上します。ここでは未払費用と未収収益を学びます。
ねぇ先生、家賃の支払いが決算日より後になったら、その分ってどうするの? まだ払ってないから無視でいいの?
いい質問ね。
まだ払っていなくても、今期に使ったサービス分の費用は今期に計上するの。
これを未払費用というのよ。
つまり、時の経過にともなって発生しているのに、支払期日が来ていないだけの費用ですね。費用の見越しという処理になります。
見越し…って、先取りみたいなことですかぁ?
そうね。
まだ払っていない費用を「今期の分」として先に計上するの。
たとえば利息を後払いする借入金なら、決算日までの利息を計算して未払利息として費用にするのよ。
仕訳は、借方に支払利息などの費用、貸方に未払費用(未払利息)を計上します。
未払費用は負債になりますね。
じゃあ逆に、こっちがまだもらってないお金は? 誰かにお金を貸してて利息をあとでもらう場合とか!
それが未収収益よ。
今期にすでに稼いだのに、まだ受け取っていない収益を計上するの。収益の見越しね。
仕訳は、借方に未収収益(未収利息など)、貸方に受取利息などの収益を計上します。
未収収益は資産です。
うぅ〜ん…未払費用は負債で、未収収益は資産…逆になるんですねぇ。
そう、そこが混乱しやすいところ。
『払っていない義務=負債』『もらっていない権利=資産』と覚えるといいわ。
どちらも経過勘定といって、翌期首に再振替仕訳で振り戻すのよ。
なるほど! 期間をぴったり合わせるための調整ってことだね!
確認クイズ
決算にあたり、当期に発生しているが未受取の利息2,000円を計上する。正しい仕訳はどれか。
- (借)受取利息2,000 (貸)未収利息2,000
- (借)未収利息2,000 (貸)受取利息2,000
- (借)未払利息2,000 (貸)支払利息2,000
- (借)支払利息2,000 (貸)未払利息2,000
こたえを見る
正解: 2. (借)未収利息2,000 (貸)受取利息2,000
未収収益(収益の見越し)の処理です。まだ受け取っていない当期分の収益を計上するので、資産の未収利息を借方、収益の受取利息を貸方に記入します。選択肢1は貸借が逆。選択肢3・4は費用側(未払費用)の処理で、収益の見越しではありません。