決算整理をまとめて一覧にし、財務諸表を作る前の下書きとなるのが精算表です。8桁精算表の流れをつかみましょう。
精算表って、なんか表がいっぱいで難しそう…! そもそも何のためにあるの?
大丈夫。精算表は、試算表から決算整理を経て財務諸表までの流れを一枚にまとめた下書きなの。
全体を見渡すための地図みたいなものよ。
補足すると、3級で扱うのは8桁精算表です。
勘定科目の右に『試算表』『修正記入』『損益計算書』『貸借対照表』の4欄、それぞれ借方・貸方があるので合計8桁になります。
8つの欄…順番に埋めていく感じですかぁ?
そうね。
まず試算表欄に決算整理前の残高を書く。
次に修正記入欄へ決算整理仕訳を書き込むの。
売上原価の算定や減価償却、経過勘定なんかね。
そのあと各行で試算表欄と修正記入欄を横に足し引きして、資産・負債・純資産・収益・費用を正しい欄へ移します。
その『正しい欄』ってどう決めるの?
収益と費用は損益計算書欄へ、資産・負債・純資産は貸借対照表欄へ振り分けるのよ。
ここを間違えなければ半分は勝ちね。
最後に損益計算書欄の貸借差額で当期純利益(または純損失)を求めます。
利益なら損益計算書欄の借方に、同額を貸借対照表欄の貸方に記入して、両方の欄を貸借一致させます。
うぅ〜ん…利益が借方に来るの、ちょっと不思議ですねぇ。
損益計算書欄では、収益(貸方)が費用(借方)より多いと貸方が大きくなるでしょう。
その差額を借方に足して初めて貸借がそろうの。
それが当期純利益の位置よ。
なるほど! 差額でぴたっと合わせるんだね。
要は下書きの中で利益まで出しちゃうってこと?
その通り。
精算表が正しく組めれば、損益計算書も貸借対照表もほぼ完成したようなものよ。
確認クイズ
8桁精算表で、損益計算書欄の合計が貸方150,000円・借方130,000円となった。当期純利益はどの欄に記入されるか。
- 損益計算書欄の貸方と貸借対照表欄の借方に20,000円
- 損益計算書欄の借方と貸借対照表欄の貸方に20,000円
- 損益計算書欄の借方と貸借対照表欄の借方に20,000円
- 損益計算書欄の貸方と貸借対照表欄の貸方に20,000円
こたえを見る
正解: 2. 損益計算書欄の借方と貸借対照表欄の貸方に20,000円
収益(貸方150,000)が費用(借方130,000)を上回り、差額20,000円が当期純利益です。損益計算書欄では貸借をそろえるため差額を借方に記入します。同時に、その利益は純資産を増やすので貸借対照表欄では貸方に記入します。よって『損益計算書欄の借方・貸借対照表欄の貸方』が正解です。