実際の取引では、いきなり仕訳を書くのではなく、請求書や領収書といった書類を見て仕訳を起こします。これらの証拠書類『証ひょう』の読み取り方を学びましょう。
先生、テストで請求書の画像が出てきて『これを仕訳しなさい』って言われたんだけど、あれって何?
それが証ひょうよ。
取引が本当にあったことを示す証拠書類のこと。
請求書・領収書・納品書・当座勘定照合表などがあるの。
実務では、仕訳は必ず証ひょうにもとづいて起こします。
近年の試験でも、書類を読み取って仕訳する形式がよく出題されますね。
うぅ〜ん…書類のどこを見ればいいのか分からなくて、迷っちゃいそうですねぇ。
コツはね、『誰との取引か』『何を売り買いしたか』『金額はいくらか』『代金は現金か掛けか』の4点を書類から探すことよ。
たとえば商品を仕入れて、請求書が届いたら?
請求書には品名・数量・金額、そして支払方法が書いてあるわ。
商品20万円を掛けで仕入れたと読み取れたら、借方『仕入 200,000』、貸方『買掛金 200,000』ね。
逆に、こちらが商品を売って代金を現金で受け取り、領収書の控えを発行したなら、借方『現金』、貸方『売上』となります。
領収書は『お金を受け取った証拠』ですね。
わぁ、書類の種類で、どちら側の立場かも読み取れるんですねぇ。
そうなの。
それから当座勘定照合表という銀行が送ってくる書類もよく出るわ。
当座預金の入出金明細だから、記帳もれや自動引き落としを仕訳する手がかりになるのよ。
整理すると、証ひょうから『取引先・品目・金額・決済方法』を読み取り、いつもの仕訳のルールにあてはめる、という流れです。
仕訳そのものは基本の応用にすぎません。
書類にビビらなくていいんだ!
要は情報を拾って、いつも通り仕訳すればいいってことだね!
証ひょうは取引の証拠、そこから仕訳を起こす。
落ち着いて読めばよさそうですねぇ。
確認クイズ
証ひょうにもとづく起票に関する説明として正しいものはどれか。
- 証ひょうとは、仕訳を集計した表のことである
- 領収書は代金を受け取った(または支払った)証拠書類である
- 証ひょうがなくても、記憶にもとづいて自由に仕訳してよい
- 当座勘定照合表は、商品の在庫数量を記録する書類である
こたえを見る
正解: 2. 領収書は代金を受け取った(または支払った)証拠書類である
領収書は代金の受け払いを示す証拠書類で、これが正解。選択肢1の証ひょうは証拠書類であり集計表ではない。選択肢3は仕訳は証ひょうにもとづいて起こすのが原則。選択肢4の当座勘定照合表は当座預金の入出金明細であり在庫記録ではない。