切手代やお茶代など、日々の細かい支払いを効率よく管理するのが「小口現金出納帳」です。定額資金前渡制度とセットで理解しましょう。
小口現金?
なんか可愛い名前だけど、普通の現金と何がちがうの?
ふふ、名前もいいわよね。小口現金は、切手代や文房具代みたいな少額の支払いのために、あらかじめ各部署に渡しておく小さな金庫のお金のことなの。
補足すると、その出入りを記録するのが小口現金出納帳です。
少額の支払いをいちいち経理に回すと大変なので、担当者(用度係)にまとめて任せる仕組みですね。
各部署にお財布を配っておく感じなんですねぇ。
でも配りっぱなしだと、いくら渡したか分からなくなりませんかぁ?
鋭いわ。
そこで使うのが定額資金前渡制度、別名インプレスト・システムよ。
あらかじめ決めた一定額を渡しておくの。
定額…?
つまり最初に決めた金額をキープするってこと?
そうです。
仕組みはこうです。
まず期首に一定額を前渡しする。
担当者が期中に使う。
期末や週末に、使った金額とちょうど同じ額を補給する。
すると手元は必ず最初の定額に戻ります。
使った分だけピッタリ足すから、いつも同じ金額でスタートできるんですねぇ。
うまくできてますぅ。
そうなの。
この『使った分だけ補給する』のがポイント。
だから補給後の残高は必ず定額に戻る。
ここが試験で狙われるところよ。
要は、100円使ったら100円足す。
だから財布はいつも満タン、ってことね!
分かりやすい!
そのとおりです。
小口現金出納帳には、受入額・支払額に加えて、交通費・通信費・消耗品費といった内訳欄があり、何にいくら使ったかを分類して記録します。
支払いを種類ごとに分けておくと、あとで仕訳するとき楽なんですねぇ。
そのとおり。
試験では『定額資金前渡制度(インプレスト・システム)』『使った分と同額を補給して定額に戻す』の2点をセットで覚えてね。
確認クイズ
定額資金前渡制度(インプレスト・システム)の説明として正しいものはどれか。
- 毎回異なる金額を前渡しし、残高は毎回変動する
- 使った金額と同額を補給し、補給後は常に定額に戻す
- 小口現金は使い切ったら補給せず廃止する
- 支払いの内訳は記録せず総額だけを管理する
こたえを見る
正解: 2. 使った金額と同額を補給し、補給後は常に定額に戻す
定額資金前渡制度では使った金額と同額を補給するので、補給後の残高は常に一定額に戻ります。前渡額は一定であり毎回変動しません。また小口現金出納帳では費目別の内訳を記録します。