切手や収入印紙、事務用の消耗品。買ったときは費用にしますが、決算日に使い残しがあると調整が必要です。貯蔵品という勘定を使った決算整理を会話で理解しましょう。
先生、郵便切手ってたくさん買っておくことがありますよねぇ。
使い切れなかったぶんはどうなるんですかぁ?
とてもいい着眼点ね、ルナちゃん。
切手や収入印紙を買ったときは、いったん通信費や租税公課という費用にするの。
でも決算日に使い残しがあれば、そのぶんは費用ではなく資産に振り替える必要があるのよ。
えっ、費用にしたのに、また資産に戻すの?
なんでそんなことするの?
考えてみて。
まだ使っていない切手は、これから使える『財産』でしょう?
今年使ったぶんだけを費用にするのが正しいから、使い残しは費用から抜いて資産にしておくのよ。
その使い残した切手や印紙を計上する資産の勘定が貯蔵品です。
決算整理として、費用の勘定から貯蔵品へ振り替えるわけですね。
仕訳はどう書くんですかぁ?
たとえば切手を1万円ぶん買って通信費にしていて、決算日に3千円ぶん残っていたとするわ。
仕訳は借方に『貯蔵品 3,000』、貸方に『通信費 3,000』。
これで残った3千円が費用から資産に移るの。
なるほど!
費用を減らして、そのぶんを貯蔵品って資産にするんだね。
収入印紙も同じ?
同じよ。
収入印紙は買ったとき租税公課という費用にするから、使い残しは『貯蔵品×××/租税公課×××』と振り替えるわ。
切手は通信費、印紙は租税公課、と相手勘定が違うだけね。
補足すると、翌期の期首にはこの仕訳を逆にして、貯蔵品を再び費用へ戻す再振替を行います。
3級では決算時の振り替えをしっかり押さえれば十分ですね。
うぅ〜ん…消耗品も同じように考えるんですかぁ?
考え方は同じよ。
ただ3級の出題は切手・収入印紙の貯蔵品が中心なの。
『買ったときは費用、決算で使い残しを資産に』という流れをまず身につけましょう。
要は『使ったぶんだけ費用、余りは財産』ってルールを、切手や印紙にあてはめてるだけってことか!
そのまとめ方、完璧よ。
相手勘定が通信費なのか租税公課なのかを取り違えないよう気をつけてね。
確認クイズ
決算日に、期中に租税公課で処理していた収入印紙のうち4,000円分が未使用で残っていた。必要な決算整理仕訳はどれか。
- (借)租税公課 4,000 (貸)貯蔵品 4,000
- (借)貯蔵品 4,000 (貸)租税公課 4,000
- (借)貯蔵品 4,000 (貸)通信費 4,000
- 仕訳は不要
こたえを見る
正解: 2. (借)貯蔵品 4,000 (貸)租税公課 4,000
未使用の収入印紙は費用(租税公課)から資産(貯蔵品)へ振り替えます。借方が貯蔵品、貸方が租税公課です。貸借が逆のものは誤り、印紙の相手勘定は通信費ではなく租税公課なので通信費とするのも誤りです。