仕入れた商品や売った商品が返品されることがあります。仕入戻しと売上戻りを、元の仕訳の逆で処理する考え方を学びましょう。
買った商品が不良品で返したときって、どう記帳すんの?
自分が仕入れた商品を返品することを仕入戻しというの。
仕入れたときの仕訳を、金額分だけ逆にして取り消すのよ。
補足すると、掛けで仕入れた商品を返品したなら、(借)買掛金/(貸)仕入と、当初仕訳の反対を書きますね。
反対に書くだけ…なんだか不思議ですねぇ。
返品はなかったことにする処理だから、増やした仕入を減らし、増やした買掛金も減らすの。
だから逆仕訳になるのよ。
じゃあ、逆に自分が売った商品を返されたら?
それが売上戻りよ。
売り上げたときの仕訳を逆にして、(借)売上/(貸)売掛金のように取り消すの。
つまり売上戻りは売上(収益)を減らし、売掛金(債権)も減らす、ということですね。
うぅ〜ん…似た言葉で『値引き』もありますよね?
一緒なんですかぁ?
違うのよ。
返品は品物が戻ってくること、値引きは品物はそのままで代金を安くすること。
ただし仕訳の方向は返品と同じく逆仕訳になるわ。
整理すると、仕入戻し・仕入値引は仕入から控除、売上戻り・売上値引は売上から控除という点が共通しますね。
要は『返品は最初の仕訳をひっくり返す』でOKだね!
覚えやすい!
確認クイズ
掛けで仕入れた商品のうち10,000円分を品違いのため返品した。このときの仕訳として正しいものはどれか。
- (借)仕入 10,000 /(貸)買掛金 10,000
- (借)買掛金 10,000 /(貸)仕入 10,000
- (借)売上 10,000 /(貸)売掛金 10,000
- (借)仕入 10,000 /(貸)売上 10,000
こたえを見る
正解: 2. (借)買掛金 10,000 /(貸)仕入 10,000
仕入戻し(仕入の返品)は、仕入時の仕訳(借)仕入/(貸)買掛金を逆にして取り消します。よって(借)買掛金/(貸)仕入となります。1は当初の仕入仕訳そのもので取り消しになっておらず、売上側を動かす3、貸方に売上が立つ4はいずれも誤りです。