手形貸付金・手形借入金

借用証書の代わりに手形を使う資金の貸し借り。受取手形・支払手形との違いと仕訳を整理する。

お金の貸し借りで、借用証書の代わりに約束手形を使うことがあります。ふつうの貸付金・借入金とは科目が変わります。

赤松 まい(普段) 赤松 まい

さっきの貸付金・借入金と、手形の貸付金・借入金って何が違うの?

久世 環 先生(笑顔) 久世 環 先生

貸し借りのときに、借用証書ではなく約束手形を差し入れる場合があるのよ。
そのときに使うのが手形貸付金と手形借入金なの。

御影 凛(普段) 御影 凛

補足すると、あくまで資金の貸し借りが目的です。
商品代金の決済で使う受取手形・支払手形とは区別する必要がありますね。

月島 ルナ(普段) 月島 ルナ

うぅ〜ん…同じ手形なのに科目が違うんですかぁ?

久世 環 先生(普段) 久世 環 先生

そうなの。
商品売買から生まれた手形は受取手形・支払手形、お金の貸し借りから生まれた手形は手形貸付金・手形借入金。
取引の中身で区別するのがポイントよ。

赤松 まい(普段) 赤松 まい

じゃあ仕訳はどうなるの?

久世 環 先生(笑顔) 久世 環 先生

お金を貸して手形を受け取った側は、借方に『手形貸付金』、貸方に現金や当座預金ね。
借りて手形を渡した側は、借方に現金など、貸方に『手形借入金』よ。

御影 凛(普段) 御影 凛

つまり、手形貸付金は資産、手形借入金は負債という点は、ふつうの貸付金・借入金と同じ性質ということですね。

月島 ルナ(普段) 月島 ルナ

利息はどうするんですかぁ?

久世 環 先生(普段) 久世 環 先生

利息の考え方は同じよ。
貸した側は受取利息、借りた側は支払利息で処理するの。
差し引いて受け渡すこともあるから、問題文をよく読んでね。

赤松 まい(笑い) 赤松 まい

返すときは手形貸付金・手形借入金を反対側で消せばいいんだね!

久世 環 先生(笑顔) 久世 環 先生

その通り。
決済時は手形貸付金を貸方で、手形借入金を借方で消すの。
科目名さえ間違えなければ処理は貸付金・借入金と同じよ。

確認クイズ

得意先に現金500,000円を貸し付け、同額の約束手形を受け取った。正しい仕訳はどれか。

  1. (借)受取手形 500,000 /(貸)現金 500,000
  2. (借)手形貸付金 500,000 /(貸)現金 500,000
  3. (借)現金 500,000 /(貸)手形借入金 500,000
  4. (借)貸付金 500,000 /(貸)現金 500,000
こたえを見る

正解: 2. (借)手形貸付金 500,000 /(貸)現金 500,000

資金の貸付で約束手形を受け取ったので、借方は手形貸付金となります。1の受取手形は商品売買で使う科目なので誤り。3は借りた側の仕訳。4の貸付金は借用証書による貸付で使う科目で、手形の場合は手形貸付金が適切です。

🔖 この記事の関連書籍

Amazonアソシエイトリンクを含みます。他分野は おすすめ書籍ページ へ。