お金の貸し借りで、借用証書の代わりに約束手形を使うことがあります。ふつうの貸付金・借入金とは科目が変わります。
さっきの貸付金・借入金と、手形の貸付金・借入金って何が違うの?
貸し借りのときに、借用証書ではなく約束手形を差し入れる場合があるのよ。
そのときに使うのが手形貸付金と手形借入金なの。
補足すると、あくまで資金の貸し借りが目的です。
商品代金の決済で使う受取手形・支払手形とは区別する必要がありますね。
うぅ〜ん…同じ手形なのに科目が違うんですかぁ?
そうなの。
商品売買から生まれた手形は受取手形・支払手形、お金の貸し借りから生まれた手形は手形貸付金・手形借入金。
取引の中身で区別するのがポイントよ。
じゃあ仕訳はどうなるの?
お金を貸して手形を受け取った側は、借方に『手形貸付金』、貸方に現金や当座預金ね。
借りて手形を渡した側は、借方に現金など、貸方に『手形借入金』よ。
つまり、手形貸付金は資産、手形借入金は負債という点は、ふつうの貸付金・借入金と同じ性質ということですね。
利息はどうするんですかぁ?
利息の考え方は同じよ。
貸した側は受取利息、借りた側は支払利息で処理するの。
差し引いて受け渡すこともあるから、問題文をよく読んでね。
返すときは手形貸付金・手形借入金を反対側で消せばいいんだね!
その通り。
決済時は手形貸付金を貸方で、手形借入金を借方で消すの。
科目名さえ間違えなければ処理は貸付金・借入金と同じよ。
確認クイズ
得意先に現金500,000円を貸し付け、同額の約束手形を受け取った。正しい仕訳はどれか。
- (借)受取手形 500,000 /(貸)現金 500,000
- (借)手形貸付金 500,000 /(貸)現金 500,000
- (借)現金 500,000 /(貸)手形借入金 500,000
- (借)貸付金 500,000 /(貸)現金 500,000
こたえを見る
正解: 2. (借)手形貸付金 500,000 /(貸)現金 500,000
資金の貸付で約束手形を受け取ったので、借方は手形貸付金となります。1の受取手形は商品売買で使う科目なので誤り。3は借りた側の仕訳。4の貸付金は借用証書による貸付で使う科目で、手形の場合は手形貸付金が適切です。