仕訳帳の代わりに伝票を使って取引を記録する方法を伝票会計といいます。3級では入金・出金・振替の3伝票制が中心です。
伝票会計って、要は仕訳帳のかわりに小さい紙に書くってこと?
うまくまとめたわね。伝票会計は、取引をそのつど伝票という小さな紙に記録して、それを仕訳帳の代わりにする方法なの。
3級で学ぶのは3伝票制よ。
補足すると、3伝票制は入金伝票・出金伝票・振替伝票の3種類を使い分ける方法です。
取引の性質によって書く伝票が決まります。
どうやって使い分けるんですかぁ?
まず、現金が入ってくる取引は入金伝票。
現金が出ていく取引は出金伝票。
そして現金が動かない取引は振替伝票に書くの。
この3つで全部カバーできるのよ。
入金伝票って、借方が必ず現金になるってこと?
そのとおり! 入金伝票は借方が必ず現金だから、現金と書く欄は省略して、相手の勘定科目(貸方)と金額だけを書くの。
たとえば売掛金を現金で回収したら、入金伝票に『売掛金 ○○円』と書くだけ。
逆に出金伝票は貸方が必ず現金です。
だから相手の勘定科目(借方)と金額だけを書きます。
備品を現金で買ったら、出金伝票に『備品 ○○円』と記入します。
じゃあ、現金が関係しない取引はぜんぶ振替伝票なんですねぇ。
そう。振替伝票には借方・貸方の両方を書くの。
たとえば掛けで商品を仕入れたら、借方『仕入』貸方『買掛金』と書くわ。
ふつうの仕訳と同じ形ね。
でもさ、商品を半分現金・半分掛けで売ったときとかは、どうすんの?
いい着眼点ね。
それは一部現金取引といって、2つの書き方があるの。
1つは取引を『いったん全部を掛け取引にして振替伝票、その後すぐ現金で回収したとみなして入金伝票』に分ける方法。
もう1つは、取引を現金部分と掛け部分に分解して、現金部分を入金伝票、掛け部分を振替伝票に書く方法です。
どちらでも最終的な仕訳の合計は同じになります。
現金が動いたら入金か出金、動かなかったら振替、って覚えればいいんですねぇ。
そのとおり。
まずはその3分類をしっかり身につけましょう。
入金伝票は借方現金、出金伝票は貸方現金、が省略される、という点もセットで覚えてね。
確認クイズ
3伝票制において、次の取引はどの伝票に記入するか。『商品を仕入れ、代金は掛けとした。』
- 入金伝票
- 振替伝票
- 出金伝票
- 仕入伝票
こたえを見る
正解: 2. 振替伝票
正解は2の振替伝票。掛け仕入は現金が動かない取引なので振替伝票に借方『仕入』貸方『買掛金』と記入します。入金伝票は現金が増える取引、出金伝票は現金が減る取引に用います。仕入伝票は3伝票制には存在しない(5伝票制の一部)ため誤りです。