株式会社の資本金 - 設立と増資の仕訳

株式を発行して集めた資金を資本金に計上する、会社の設立と増資の仕訳を解説。

株式会社は株式を発行してお金を集め、事業を始めます。集めたお金は資本金として記録します。会社の設立と、その後の増資のときの仕訳を会話で学びましょう。

赤松 まい(笑い) 赤松 まい

先生、会社を作るときのお金ってどこから来るの?
どう記録するのか気になる!

久世 環 先生(笑顔) 久世 環 先生

いい入り口ね、まいちゃん。株式会社は株式を発行して、投資家からお金を集めるの。
集めたお金は資本金という純資産の勘定で記録するのよ。

御影 凛(普段) 御影 凛

補足すると、会社を初めて立ち上げることを設立といいます。
設立時に株式を発行して払い込みを受けたら、その金額を資本金として計上しますね。

月島 ルナ(普段) 月島 ルナ

設立のときの仕訳はどう書くんですかぁ?

久世 環 先生(普段) 久世 環 先生

たとえば1株5万円の株式を10株発行して、代金50万円が当座預金に払い込まれたとするわ。
仕訳は借方『当座預金 500,000』、貸方『資本金 500,000』。
お金が入って、そのぶん資本金が増える形よ。

赤松 まい(普段) 赤松 まい

なるほど!
会社にお金が入って、そのぶん資本金って純資産が増えるんだね。
あとから増やすこともできるの?

久世 環 先生(笑顔) 久世 環 先生

できるわ。
会社が成長してもっとお金が必要になったとき、新しく株式を発行して資本金を増やすことを増資というの。
仕訳の考え方は設立のときと同じよ。

御影 凛(普段) 御影 凛

つまり増資でも、株式を発行して払い込まれた金額を資本金として増やす、という点は設立と共通ですね。
1株あたりの金額×発行株数で払込金額を求めます。

月島 ルナ(あせる) 月島 ルナ

うぅ〜ん…設立と増資って、何が違うんですかぁ?

久世 環 先生(普段) 久世 環 先生

タイミングが違うだけなの。
会社を最初に作るときが設立、すでにある会社が資本金をさらに増やすのが増資。
どちらも『株式を発行→払い込み→資本金が増える』という流れは同じよ。

赤松 まい(笑い) 赤松 まい

要は、最初か途中かの違いで、やることは一緒ってことか!

久世 環 先生(笑顔) 久世 環 先生

そのとおり。
3級では原則として、払い込まれた全額を資本金とする、と覚えておけば十分よ。

御影 凛(普段) 御影 凛

補足すると、資本金は返す必要のない自己資本で、借入金のような負債とは性質がまったく違います。
貸借対照表では純資産の部に表示されますね。

月島 ルナ(普段) 月島 ルナ

借りたお金じゃないから、返さなくていいんですねぇ。
安心ですねぇ。

久世 環 先生(笑顔) 久世 環 先生

そのとおり。
試験では『設立・増資ともに払込額を資本金にする』『資本金は純資産』という点が問われるわ。
仕訳自体はシンプルだから確実に得点したいところね。

確認クイズ

会社の設立にあたり、1株あたり60,000円の株式を20株発行し、全額の払い込みを受けて当座預金とした。正しい仕訳はどれか。

  1. (借)資本金 1,200,000 (貸)当座預金 1,200,000
  2. (借)当座預金 1,200,000 (貸)資本金 1,200,000
  3. (借)当座預金 1,200,000 (貸)借入金 1,200,000
  4. (借)当座預金 60,000 (貸)資本金 60,000
こたえを見る

正解: 2. (借)当座預金 1,200,000 (貸)資本金 1,200,000

払込額は60,000円×20株=1,200,000円で、借方に当座預金、貸方に資本金を計上します。貸借が逆のもの、資本金ではなく借入金(負債)とするもの、1株分だけを計上するものはいずれも誤りです。

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