法人税・住民税・事業税 - 中間納付と決算の処理

会社の利益にかかる法人税等の決算計上・中間納付・納付までの一連の仕訳を解説。

会社は利益に対して税金を納めます。法人税・住民税・事業税は、決算で見積もり、後日納付するのが基本の流れです。中間納付をふくめた一連の処理を会話でつかみましょう。

赤松 まい(普段) 赤松 まい

先生、会社ってもうかったら税金を払うんだよね?
どんな税金なの?

久世 環 先生(笑顔) 久世 環 先生

そうよ、まいちゃん。
会社の利益にかかる代表的な税金が法人税・住民税・事業税の3つ。
3級ではこの3つをまとめて『法人税、住民税及び事業税』という一つの勘定で処理するの。

御影 凛(普段) 御影 凛

補足すると、この税金は決算で会社の利益が確定してから計算します。
決算時にはまだ支払っていないので、確定額を未払法人税等という負債の勘定で計上しますね。

月島 ルナ(あせる) 月島 ルナ

うぅ〜ん…決算のときの仕訳はどうなるんですかぁ?

久世 環 先生(普段) 久世 環 先生

決算で税額が10万円と計算されたとするわ。
仕訳は借方『法人税、住民税及び事業税 100,000』、貸方『未払法人税等 100,000』。
まだ払っていないから未払、と覚えてね。

赤松 まい(普段) 赤松 まい

そのあと実際に払ったらどうなるの?

久世 環 先生(笑顔) 久世 環 先生

納付したら未払法人税等という負債を消すの。
借方『未払法人税等 100,000』、貸方『現金(または当座預金)100,000』ね。
負債がなくなって、お金が出ていく形よ。

御影 凛(普段) 御影 凛

さらに、多くの会社は事業年度の途中で税金の一部を前払いします。
これを中間納付といい、支払ったときは仮払法人税等という資産の勘定で処理します。

月島 ルナ(普段) 月島 ルナ

前払いした分は、決算のときにどうなるんですかぁ?

久世 環 先生(普段) 久世 環 先生

いい質問ね。
決算で確定した税額から、すでに中間納付した仮払法人税等を差し引いて、残りだけを未払法人税等にするの。
たとえば税額10万円で中間に4万円払っていれば、未払は残りの6万円だけよ。

赤松 まい(笑い) 赤松 まい

じゃあ決算仕訳は、借方『法人税等 100,000』、貸方『仮払法人税等 40,000』と『未払法人税等 60,000』ってこと?

久世 環 先生(笑顔) 久世 環 先生

大正解!
まいちゃん、すっかり理解できたわね。
中間で払った4万円を精算して、残り6万円を後日納める、という流れよ。

御影 凛(普段) 御影 凛

つまり、中間納付(仮払)→決算(税額確定・差額を未払)→納付(未払を消す)という3段階で流れをとらえると整理しやすいですね。

久世 環 先生(笑顔) 久世 環 先生

そのまとめが秀逸ね。
試験では『決算で未払法人税等を計上』『中間納付は仮払法人税等』『差額を精算』の3点が定番。
この順序を覚えておけば安心よ。

確認クイズ

決算で当期の法人税等が300,000円と確定した。期中に中間納付として仮払法人税等120,000円を計上している。決算時の仕訳として正しいものはどれか。

  1. (借)法人税等 300,000 (貸)未払法人税等 300,000
  2. (借)法人税等 300,000 (貸)仮払法人税等 120,000/未払法人税等 180,000
  3. (借)法人税等 300,000 (貸)仮払法人税等 300,000
  4. (借)未払法人税等 300,000 (貸)法人税等 300,000
こたえを見る

正解: 2. (借)法人税等 300,000 (貸)仮払法人税等 120,000/未払法人税等 180,000

確定税額300,000円から中間納付済の仮払法人税等120,000円を差し引き、残額180,000円を未払法人税等とします。仮払を精算せず全額未払にするのは誤り、確定額を全額仮払で消すのも金額が合わず誤りです。

久世環先生、御影凛、月島ルナ、赤松まいが文化祭のカフェ準備を楽しむ様子

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